ロコモ度チェックができるアプリ「ロコモニタープラス」

スポンサーリンク
シニア

「ロコモニタープラス」とは

こんにちは。
健康アプリを紹介する「デジタルヘルスのアプリケーションをひたすら紹介するブログ」です。
第53回目の本日は、以前紹介させて頂いたアレルギー性鼻炎レコードに続く大学医学部発のデジタルヘルスのアプリケーションを紹介させて頂きます。

突然ですが、最近色々なところが痛くありませんか??
腰、膝、肩、足首、肘・・・加齢に伴い痛いところが増えていくのに、身体の衰えを感じる今日この頃です。
そんな時は無理のない範囲でRuntripWEBGYMを用いて軽い運動から始められてはいかがでしょうか?

最近、少しずつ生活の中でも耳にする事が増えてきた、フレイルやサルコペニア、そしてロコモ。
いずれも将来介護が必要になるリスクが高くなる要因との事で、近年とても注目されております。
今回はその中でもロコモに関するアプリケーションを紹介させて頂きます。
でもその前に、ロコモについて簡単に勉強してみましょう。

ロコモティブシンドローム

運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を 「ロコモティブシンドローム」=ロコモといいます。

ロコモとは英語で移動することを表す「ロコモーション(locomotion)」、移動するための能力があることを表す「ロコモティブ(locomotive)」から作られた言葉で、移動するための能力が不足したり、衰えたりした状態を指します。

人間が立つ、歩く、作業するといった、広い意味での運動のために必要な骨・関節・筋肉・神経などといった身体の仕組み全体を運動器といいますが、これらの組織の障害によって立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下した状態が、ロコモなのです。

ロコモを招く代表的な疾患には「骨粗しょう症」・「変形性膝関節症」・「変形性脊椎症」の 3つがあり、そのいずれかを一つでも有する人は国内で約4,700万人にも上ります*1
また、日本人が要介護・要支援におちいる原因の第1位は「運動器の障害」であり*2、自立的に生活できる生存期間=健康寿命をのばす上で、いかにロコモを予防・改善するかが注目されています。

man love people woman
Photo by Kindel Media on Pexels.com

自分がロコモかどうかは、ロコモ度テストで簡単に判定することができます。
すでにロコモである場合も、ロコモを進行させないことが重要です。
いつまでも歩き続けるために、運動器を長持ちさせて健康寿命を延ばしていくことが大切なのです。

日本整形外科学会がロコモ啓発のために作られた動画をご覧ください。
手を使わずに立ち上がれましたか??
ひょっとしたらあなたもロコモが進行しているかもしれませんよ。

ーあなたは、片脚で40cmの高さの椅子から立ち上がれますか?-ロコモティブシンドローム啓発活動のご紹介

日本整形外科学会ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトから引用

*1 Yoshimura N, et al., J Bone Miner Metab 27: 620-628, 2009
*2 厚生労働省「平成25年国民生活基礎調査」

ロコモニタープラスの主な機能(公式サイトから引用)

ロコモニタープラスは、順天堂大学が開発した日本初のロコモティブシンドローム(ロコモ)研究アプリケーションです。
アンケート型・センシング型の調査項目を併用し、かつてない規模で人々のロコモ度を調査することを目的としています。 さらに、回答データを即座に分析し、ひとりひとりに最適なロコモ予防・改善アドバイスを提供します。

AIの機械学習を利用して、あなたの運動機能を正確に記録

日本整形外科学会が提唱する3つのロコモ度テストを、アプリ上で簡単に実施できます。
さらに、歩数や座りっぱなしの時間などの活動データを24時間自動測定します。
AI(人工知能)の機械学習を駆使した最先端の測定技術で、診察室では得られない客観的かつ継続的なデータを簡単に記録できます。

あなただけの健康改善プログラムで健康日本一を目指そう

ロコモニタープラスは回答内容を分析し、あなたに最適な健康改善プログラムを配信します。
プログラムは、順天堂大学が弘前大学・立命館大学・筑波大学・京都大学と共同開発したものです。 ロコモ度の推移や、同性同世代のユーザ内でのランキングがグラフで表示されるので、健康状態の変化を一目で実感できます。

膝痛・腰痛予防から食生活まで、ロコモ対策をサポート

膝痛・腰痛対策の運動や栄養バランスなど、ロコモを予防・改善するためのコンテンツを多数収録しています。これまでロコモという言葉を知らなかった人でも大丈夫です。

【データ収集】

ロコモニターは、Appleが設計したアプリケーション開発キットのうち、ResearchKit・CareKit・HealthKitを採用しています。

ResearchKitは、医療や健康に関する研究を目的としたアプリケーションを通じて、iOSデバイスで簡単にデータを収集することを可能にするフレームワークです。
iOSデバイスを持つ全ての人が研究に参加できるため、被験者数が飛躍的に増加し、データの信頼性の向上が見込まれます。
ロコモニタープラスは、ResearchKitを利用した日本初のアプリで、ResearcKitのアンケート型・センシング型調査項目を実装しています。

CareKitは、アプリユーザがケアプランの立案や症状のモニタリング、医療関係者との情報共有によってユーザの健康管理を容易にするアプリケーションフレームワークです。
日々の健康情報を継続的に観察することによって、通院だけでは得られない充実したケアが可能になります。
ロコモニタープラスは、ResearchKitとCareKitを併用した世界初のアプリで、CareKitを利用したケアプランの表示・タスクの進捗状況表示を実装しています。

HeatlhKitは、アプリケーションを通じて、iPhoneやApple Watchのセンサー(加速度センサー・ジャイロスコープ・心拍計など)で収集した健康データにアクセスすることを可能にするフレームワークです。
ロコモニタープラスは、歩数・上った階数・心拍数などの健康データにアクセスし、日々の生活状況とロコモとの関連を明らかにしようとしています。

【対象】

下記の全てを満たす方が対象です。
– 日本在住の方
– 日常会話で日本語を使用される方
– 17歳以上の方
– iPhoneをお持ちの方
現在の健康状態は問いません。
研究にご賛同いただける一人でも多くの方々のご協力を、心よりお待ちしています。

【プライバシーと安全性】

回答データは個人を特定しない形で集計されます。
ロコモニタープラスが、氏名や連絡先といったあなたの個人情報をサーバに送信することはありません。収集されたサーバ上の情報は、ロコモの研究およびフィードバックの提供にのみ使用し、それ以外の目的では使用しません。
プライバシーに関する詳細は、プライバシーポリシー(https://locomonitor.jp/privacy.html)をご確認ください。
研究参加にあたって、被験者の皆さんに利害・費用負担が発生することはありません。

本研究は、順天堂大学スポーツ健康科学部研究等倫理委員会で承認されています。
本研究は、文部科学省と科学技術振興機構が推進する「革新的イノベーション創出プログラム」(Center of Innovation=COI)の中核研究機関として順天堂大学が取り組んでいる、ロコモの未然防止方法を開発するプロジェクトの一環です。
順天堂大学は、医学・スポーツ科学の要素を取り入れたアプリケーションの開発により、今後も同分野における研究をさらに加速させるとともに、「スポーツ・健康」と「セルフケア・医療」の融合による健康維持・増進を図ることで、全ての人々をアクティブな状態へ誘導する「アクティブ・フォー・オール」の実現を目指します。

法人向け健康管理Webサービス企業・自治体・介護施設などでのロコモ対策にも対応しています。

ロコモニタープラスを使えば、企業の産業医は従業員の、自治体の保健行政の担当者は地域住民の、施設のヘルパーは入所者のロコモ度データを一覧でき、健康改善プログラムの実施状況も確認できます。ロコモニタープラスを、企業の健康経営やヘルスプロモーションにご活用下さい!

Appstore:3.5(4件) ※2021年5月現在
スマートフォン対応

「順天堂大学」について

所在地:東京都文京区

理事長:小川 秀興

創立:1838年

学部:医学部
スポーツ健康科学部
医療看護学部
保健看護学部
国際教養学部
保健医療学部

キャンパス:本郷(東京都文京区)
さくら(千葉県印西市
浦安(千葉県浦安市)
三島(静岡県三島市)

学是・理念・学風

順天堂に集う者すべてが、学是、理念、学風を理解、享受し、自己研鑚のもと高い倫理観に基づく教育・研究・診療を実践しています。

学是

理念

学風

ロコモニタープロジェクト

ロコモニタープロジェクト 研究責任者

順天堂大学医学部整形外科学講座 石島旨章
〒113-8421 東京都文京区本郷2-1-1

ロコモニター 開発者

順天堂大学医学部5年 吉村祐輔

プロジェクトチーム

内藤 久士 Hisashi Naito 順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科 教授
町田 修一 Shuichi Machida 順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科 教授
平澤 恵理 Eri Hirasawa 順天堂大学大学院医学研究科老人性疾患病態・治療研究センター 教授
濱田 千江子 Chieko Hamada 順天堂大学医学部内科学教室・腎臓内科学講座
              (医学部附属順天堂越谷病院)先任准教授
石島 旨章 Muneaki Ishijima 順天堂大学大学院医学研究科整形外科・運動器医学講座 准教授
長尾 雅史 Masashi Nagao 順天堂大学革新的医療技術開発研究センター 助教
金子 晴香 Haruka Kaneko 順天堂大学医学部整形外科学講座 助教
吉村 祐輔 Yusuke Yoshimura 順天堂大学医学部5年

コメント

  1. […] 順天堂大学についてはこちら、第53回で紹介させて頂いた「ロコモニタープラス」で詳しく記載しておりますのでご覧ください。今回は、総合診療科についてご紹介させて頂きます。 […]

  2. […] 順天堂大学については「ロコモニタープラス」の回でレビューしております。こちらをご覧ください。 […]

タイトルとURLをコピーしました