つらいくしゃみ・鼻水・鼻詰まり、症状を記録して改善に役立てよう「アレルギー性鼻炎レコード」

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woman sitting on floor いろんな病気
Photo by Andrea Piacquadio on Pexels.com

「アレルギー性鼻炎レコード」とは

こんにちは。
健康アプリを紹介する「デジタルヘルスのアプリケーションをひたすら紹介するブログ」です。
本日は、この時期にとてもとても辛い、アレルギー性鼻炎に関するアプリケーションのご紹介です。

私は花粉症持ちではないので、この時期の辛さはよく分かっていないのですが、花粉症を持ってらっしゃる方はものすごく辛そうですよね。
しょっちゅうティシュで鼻をかみ、症状がひどい人の中には鼻の穴にティッシュペーパーを丸めて突っ込んで、水鼻が出るのを栓してる人も見受けられます。

woman lying on bed while blowing her nose

今回はアレルギー性鼻炎の話を主に進めてまいりますので、目の症状には触れませんが、涙目で目を真っ赤にされている方もいます。
本当にこの時期の花粉症は辛い人には辛い疾患ですね。

アレルギー性鼻炎は日本人の約4割が発症していると言われており、いまや国民病と言っても過言ではないほどです。
しかし、たとえ症状が重症でも命にまで関わる程のことがあまりないため、定期的に通院・治療を受けている患者さんは限られていると見られています。

それに拍車をかけるように新型コロナウイルス感染症が昨年の春から流行した影響で、病医院に診療に訪れる患者さんはさらに遠のき、重症の人でもドラッグストアで抗ヒスタミン薬を購入して何とか症状をコントロールしている人も多いようです。

man people woman coffee

そんなアレルギー性鼻炎、花粉症の患者さんにお役に立てる「アレルギー性鼻炎レコード」ですが、アプリケーションの紹介の前に、アレルギー性鼻炎、特に花粉症について少し学んでみましょう。

アレルギー性鼻炎は、アレルギー反応によりおこるくしゃみ、鼻水、鼻づまりを主な症状とした疾患で、ウイルスや細菌に感染していないのに鼻症状がおこる病気です。

主に春の花粉が飛んでいる時期に症状がでる花粉症と、ダニやカビ、ペットの毛などに対して季節を問わずに症状が出る通年性のものがあります。
花粉症は花粉によるアレルギー反応により、鼻水、くしゃみ、目のかゆみなどが起こります。

日本人に最も多いのは春先のスギ花粉症です。
自分がどの花粉に対してアレルギーをもっているのかは病院などで血液検査を行って頂き調べることができます。

アレルギー性鼻炎、花粉症の治療としては、その原因となる花粉やダニやカビなど抗原をさけることが第一となります。それでも症状が治まらない時は薬による治療になります。

治療薬は飲み薬、点鼻薬など、とても多くの種類があり、薬局で買えるものと病医院で処方してもらうものがあります。

アレルギー性鼻炎レコードは、アレルギー性鼻炎のより良い治療法の提案につなげていくために開発された医学研究アプリです。
アレルギー性鼻炎患者さんを対象に症状と薬の使用状況を入力してもらうことで、アプリを通じて医療者とのコミュニケーション改善を図るとともに、アレルギー性鼻炎に関連するデータの集積と解析を行います。

man in white suit with blue stethoscope

アレルギー性鼻炎レコードの主な機能(公式サイトから引用)

「アレルギー性鼻炎レコード」は耳鼻科医の意見をとりいれて作ったアレルギー性鼻炎研究のためのアプリです。

アレルギー性鼻炎は、花粉や家のホコリ・ダニによるアレルギー反応により、くしゃみ、鼻水、はなづまりがおこります。このような症状により生活の質や労働生産性に影響がでると考えられます。

このアプリ「アレルギー性鼻炎レコード」は、自分のアレルギー性鼻炎に関連する症状や内服状況についてアプリを使って手軽に記録し、自分の症状について“いつ悪い(よい)のか”について振りかえったり、かかりつけの先生を受診した時に“症状日記”のように医療者と共有して現在うけている治療を改善していくのに役立てていきます。

市販薬を使っている方も“どのお薬を飲んでいるときにどんな症状になっているのか”、自分がどの季節に調子が悪いのかなどについて振り返ることができます。

アプリでは利用初回に、アレルギー性鼻炎の症状や服用中の薬などについて回答してもらいます。
病院でもらう薬だけでなく、市販薬も登録できるようになっています。

その後は、日々のアレルギー症状と薬の使用状況について記録していきます。
入力は1日1回、2~3分で済みます。
入力内容は、症状の変化が見やすいようにグラフ化するなどし、PDF形式でメール送信することができます。

これにより、それらの情報を医師と共有したり、患者自身がどんな時期に調子が悪いのか、どんな薬を過去に使用していたのかを振り返ったりすることができます。

集められたデータはデータベースに保存され、セキュリティーに十分配慮して管理を行います。このデータをもとに、症状悪化にかかわる要因や、通院治療を受けている方と市販薬を使用している方の症状がどのようであるのかなどの研究を行い、よりよいアレルギー性鼻炎の治療のあり方について検討していきます。

 なお、このアプリケーションを企画・作成した筑波大学 医学医療系遺伝医学 教授 野口 惠美子先生の研究グループはこのアプリを通じてアレルギー性鼻炎の症状や服薬状況を全国的に収集し、解析することにより、より良い治療法の提案につなげたい考えられております。
本研究を通じて、アレルギー性鼻炎の発症メカニズムや、新しい治療法ができれば良いですね。

※アレルギー性レコードは、Apple社のオープンソースフレームワーク「Research Kit」を使って作成されております。
ですのでAndroidには対応しておりませんので、今のところiPhoneユーザーに限られるようです。

Appstore:3.7(3件) ※2021年4月現在
スマートフォン対応

「筑波大学」について

所在地:茨城県つくば市

開学:1973年
創基:1872年

学生数:16,586名(令和2年5月1日現在)

教職員数:4,601名(令和2年5月1日現在)

【基本理念】

「開かれた大学」

筑波大学は、国内的にも国際的にも「開かれた大学」として、旧来の固定観念に捉われない柔軟な教育研究組織と次代の求める新しい大学の仕組みを率先して実現することを基本理念とし、我が国の大学改革を先導する役割を担っている。
社会経済状況が大きく変化し、持続的な競争力と高い付加価値を生み出す自律的な改革が大学に求められる中、筑波大学は未来を構想しその実現に挑むフロントランナーと自らを位置付け、本学に根ざす人材育成マインド「師魂理才」の下、地球規模課題の解決に向けた知の創造とこれを牽引するグローバル人材の創出を目指す世界的な教育研究の拠点としての機能を充実・強化すべく、以下の目標を掲げる。

  1. 高い倫理観の下、自然と人間、社会と文化に係る幅広い学問分野における深い専門性を追求するとともに、分野融合型の領域を開拓し、研究機能の再編成と国際性の強化により、卓越した知の創造拠点として世界トップレベルの研究を展開する。
  2. 世界から多様な学生を受け入れるとともに、高度で最先端の研究成果に裏打ちされ、学生の個性と能力を開花させる教育システムを学位プログラムにより構築し、豊かな人間性と創造的な知力を生涯にわたって養い、自立してグローバルに活躍できる人材を育成する。
  3. 国際的互換性のある教育と世界トップレベルの研究活動を多彩な分野を擁する総合大学として展開し、世界の国々や地域とのネットワークの中心としての存在感を高めるとともに、国際的な信頼性と発信力を備え、国際性が日常化された大学を実現する。
  4. 科学技術が集積するイノベーション創出拠点TSUKUBAにおける中核的役割を担い、教育研究諸機関及び産業界との連携を強化し、自らの教育研究機能を高めるとともに、我が国のグローバルな産業競争力強化に貢献する。
  5. 教職員のそれぞれが専門的かつ多様な能力を高めつつ、学長のリーダーシップの下、情報ガバナンスと経営基盤の強化及び学内資源の再配分を推進し、自律的に教育研究機能を改革することにより、世界と社会の変化に最も迅速に対応しうる大学として我が国の大学改革を先導する。

コメント

  1. […] 前回、アレルギー性鼻炎の「アレルギー性鼻炎レコード」を紹介させて頂きましたが、今回は目の痒みについてのソリューション、「かゆみダス」をご紹介させて頂きます。皮膚の痒み […]

  2. […] ンをひたすら紹介するブログ」です。第53回目の本日は、以前紹介させて頂いたアレルギー性鼻炎レコードに続く大学医学部発のデジタルヘルスのアプリケーションを紹介させて頂きま […]

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