日本初医師が処方する禁煙治療アプリ「CureApp SC」

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いろんな病気

「CureApp SC」とは

無料(一部有料)のiPhone、Android対応ヘルスケアアプリを紹介する
「デジタルヘルスのアプリケーションをひたすら紹介するブログ」です。

まつしん
まつしん

禁煙治療アプリで禁煙したい人必見

このブログもなんとか1ヶ月続き、そして30回目の節目を迎えることが出来ました。
ご覧頂いている皆様、コメントやネタを提供してくれる皆様、ありがとうございます。

一応、不定期更新ということを改めてお伝えしながらも(笑)、、、
できる限りたくさんのデジタルヘルスのアプリケーションを紹介していきたいと思います。
今後ともご愛読よろしくお願い致します。

さて、今回は節目ということで、このブログを始めようと思ったきっかけの1つでもあるアプリを紹介させて頂きます。
本当は第1回で書くかを迷ったぐらいです。

今回紹介する「CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカー」(以下,CureApp SC)は日本で唯一の処方できる「治療アプリ」ということで、2021年5月現在医療機器として保険適応されたアプリケーションとなります。

なお、「治療アプリ」は株式会社CureAppの登録商標とのことです。

CureApp SC

CureApp SC

株式会社CureApp無料posted withアプリーチ

⽇本医師会 「禁煙の医学」 によると、ニコチン依存症は、薬物依存症の⼀つであり、その依存性の強さはヘロインやコカインなどの⿇薬と同じくらい⾼いと⾔われています。
また、喫煙習慣は死亡要因のトップとなる習慣ですが、⽇本国内でも依然として全成⼈うちの17.7%が習慣的に喫煙をしています。  

本邦における死因の上位で2019年には18,000近くが亡くなっている慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症の一番の要因であり、一番の治療法は禁煙と言われております。
しかし、依存性が高いタバコをなかなかやめられず、20年以上の喫煙歴によりCOPDを発症してしまうことが多いようです。
CureApp SCはこのような患者様の禁煙に対してアプリケーションを用いて補助的に治療を行う治療アプリです。

ここで「CureApp SC」の機能を見る前に「治療アプリ」の特徴を見てみましょう。

 現在、国内外で治療用アプリの研究・開発が進んでおり、アメリカやヨーロッパでは医療現場で医師により患者様へ処方されているものが既に複数登場しております。
国内では「CureApp SC」が2020年8月にアジア初の薬事承認を受け、2020年12月に保険適用と販売を開始した他、高血圧症治療用アプリも治験を実施中で2021年の薬事申請を目指して研究・開発が進められております。

又、製薬企業も海外治療用アプリベンチャーとのアライアンスを発表する等、本邦における新たな治療の実用化のための動きを積極的に進めており、今後数年内に多数の治療用アプリが開発・販売され、標準的な治療の選択肢の一つとなることが予想されております。

治療アプリの特徴1

医学的エビデンスを持つアプリ

治療アプリは、多くのヘルスケアアプリとは異なり、臨床試験や治験によって担保された質の高いエビデンスを有し、薬事承認を受けた製品として診療現場でご使用頂けるよう、厳格なプロセスでの開発を進めています。

治療アプリの特徴2

患者1人1人にガイダンスの内容、場所、時間を最適化

患者様がアプリに入力する日々の経過や状態などを通しアルゴリズムが個々人の状態を解析、その方の特徴や状況に合わせて医学的に適切な治療介入を行います。

治療アプリの特徴3

「治療空白」を埋め、介入頻度を飛躍的に向上

通院と通院の間(院外・在宅)の時間は患者様一人での孤独な戦い、いわば「治療空白」となりますが、そこに対して医療機関が十分なフォローを行うのは、難しいのが現状です。
治療アプリは、こうした「治療空白」に介入し、患者様一人一人に個別化された医学的に適切なサポートをリアルタイムに行うことで、医療の質を高めていきます。

治療アプリの特徴4

蓄積されるデータを活用して、診療の効率性を向上

従来の診療では、前回の診察からの状態変化を把握するのに、問診などでじっくり時間を取る必要があります。
治療アプリを活用することで、アプリから得られる日々の経過などを医師にわかりやすい形で提示することで、問診を長時間とせずとも適切な治療方針を策定するために必要なデータが得られるようになり、診療の効率性を向上させます。

アプリで禁煙治療するとは

医師が介入することができない診察と診察の間の治療空白に対して、
アプリが患者様個人に最適化された行動変容を促し、それを定着させるようサポートします。

CureAppの主な機能(公式サイトから引用)

CureApp SCは日本初となる医師が「処方する」治療アプリです。

本製品は患者アプリ・医師アプリ・COチェッカーの3つから成り立ちます。
患者アプリは常に患者様の側にあるスマートフォンの特性をいかし、個々の患者様の治療状況や体調などに合わせて個別化したガイダンスを適時提供します。
在宅や勤務中など医療者の介入が難しい「治療空白」期間をアプリが支援することで、禁煙継続率が向上します。また、患者用アプリへの入力内容から前回の診察以降の患者様の日常の様子を医師が詳細に把握することできるため、より効率的で質の高い禁煙治療を可能にします。

ニコチン依存症の喫煙者に対する禁煙の治療補助を目的とした製品です。

臨床現場に立つ医師が実際の患者の課題を踏まえて企画・開発しており、治験を含む複数の臨床試験を経て効果を確認し、医療機器として承認されています。

ニコチンの依存に対して、個別化されたメッセージや動画を通じて、考え方や行動を正しく変容することで正しい生活習慣に導き治療をサポートします。

ご利用には医療機関で医師に処方されることが必要です。

一般的名称: 禁煙治療補助システム
販売名: CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカー
製造販売業者: 株式会社CureApp
住所: 東京都中央区日本橋小伝馬町12-5小伝馬町YSビル4階
医療機器承認番号: 30200BZX00271000
医療機器の区分: 管理医療機器 特定保守管理医療機器

保険適用決定区分と準用技術料について

決定区分
・C2(新技術)

準用技術料
・在宅療養指導管理料のC110-2の注2 導入期加算を準用して算定  140点(1,400円)
・在宅療養指導管理材料加算のC167を準用(4回分)して算定  2400点(24,000円)

今回のCureApp SCの保険適用における「在宅療養指導管理料のC110-2の注2導入期加算を準用」とは、医療従事者が行うCureApp SCの適性使用を促す患者への導入教育に対して算定される保険点数を指します。
また「在宅療養指導管理材料加算のC167を準用(4回分)」とは、当社の製品そのものに対して算定される保険点数を指します。

患者様には医学的に治療効果が認められた最新治療である治療用アプリを、保険適用(3割負担など)でご使用いただくことが可能になります。

【導入から処方までの流れ(医療機関)】

契約のお申し込み

Web上で契約申込フォームを記入し、送信します。

お支払い手続き

当社からお送りする口座振替の依頼書に必要事項を記入して返送します。

PCセットアップ用パスワード

ご登録いただいたメールアドレスに当社からウェルカムメールを、御施設にStarter Package※1をお送りします。Starter Packageに同梱されるPCセットアップ用のパスワードを入力してApp Prescription Service(以下APS)※2、医師アプリのセットアップを行います。
※1 Starter Packageには、御施設でご使用いただく携帯型呼気一酸化炭素濃度測定器(COチェッカー)TESTER及び資材が含まれます。 ※2 APSとは、治療用アプリの導入や処方、管理などをワンストップで行うためのプラットフォームです。ご契約やお支払いもこちらを通じて行います。

診療および処方コードの発行

診察後、患者様情報をAPSに登録します。
その後APSから処方コードを発行します。

患者アプリのインストールおよびCOチェッカーのBluetooth接続テスト

患者様が、専用のQRコードからアプリをダウンロードし、処方コードを入力します。その後、アプリを起動し、COチェッカー(Starter Packageとしてお送りした御施設のデモ用)の電源を入れ、Bluetooth接続の確認を行います。
※ Google Play ストア(Androidの方)及びApp Store(iPhoneの方)からもダウンロード可能です。

患者アプリで患者様のアカウントを登録

患者様が患者アプリ上でアカウント登録を行います。COチェッカーのお届け先のご登録も行います。

<日本初の「アプリの治験」結果を米国胸部学会議2019 で公表> 国内第Ⅲ相臨床試験で禁煙外来におけるニコチン依存症治療用アプリの有効性を確認

慶應義塾⼤学医学部内科学(呼吸器)教室と株式会社キュア・アップは、共同で開発を進めて参りましたニコチン依存症治療⽤アプリに関しまして、⽇本初のニコチン依存症治療⽤アプリの治験を完了し、アプリの有効性を確認したことを報告致します。  

2018 年12 ⽉に国内第Ⅲ相臨床試験が完了しており、先⽇⽶国ダラスで開催された⽶国胸部学会(ATS)2019 の Late Breaking Clinical Trials Session において、慶應義塾⼤学医学部内科学(呼吸器)教室の舘野博喜医師が本治験結果の発表を⾏いました。 
禁煙治療における治療⽤アプリの有効性を検証するための主要評価項⽬として設定した9-24 週における継続禁煙率は、対照群と⽐べ、治療⽤アプリを使⽤した治験治療群で統計学的有意に⾼く、ニコチン依存症治療⽤アプリが禁煙の継続に寄与したことが⽰されました。

CureApp SC

CureApp SC

株式会社CureApp無料posted withアプリーチ

「株式会社CureApp」について

所在地:東京都中央区

代表取締役社長:佐竹 晃太

設立:2014年7月31日

【MISSION】

全ての人が安心して質の高い治療を受けられること。
それが医療の理想である、と私たちは考えます。
テクノロジーの力で治療を進化させ、
医療を取り巻く社会的課題を解決し、理想の医療を実現します。

【VISION】

「医師による治療アプリの処方」が診療の現場で
当たり前の選択肢となることを、私たちは目指しています。
既存の枠に縛られず、患者様一人一人に最適化されたデジタル療法が、
広く認知・活用される世界を創ります。

【OUR VALUE】

CureAppでは、皆が4つのVALUEを大切にして働いています。
「CURE」をより深く浸透させるための、様々な取り組みも行なっています。

目の前の取り組みに妥協しない姿勢が、あるべき理想に近づくことに繋がります。
何かに迷った時・悩んだ時、「Chase Ideal」と心の中でつぶやいてみよう。

独創的であることが、世の中に新しい価値を生み出し、CureAppに関わる方々に素晴らしい体験を提供できるきっかけになります。自分だけの「Be Unique」を見つけよう。

事を成し遂げるリーダーシップを習得するために、極めて大切なことは当事者意識を持つことです。
毎日の取り組みに当事者意識を持って向き合うことで、充実した日々を感じることができます。

事を成し遂げるリーダーシップを習得するために、極めて大切なことは当事者意識を持つことです。
毎日の取り組みに当事者意識を持って向き合うことで、充実した日々を感じることができます。

【現在開発を進めている治療アプリや他のサービス】

ニコチン依存症治療アプリ: 慶應義塾大学医学部呼吸器内科との共同開発。2019年5月、日本初となる治療用アプリの大規模RCT(ランダム化比較試験)を終了し、2020年8月に薬事承認を取得。
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)治療アプリ: 東京大学医学部附属病院との共同研究。2016年10月より臨床研究、2018年4月より多施設での臨床試験を開始。
高血圧治療アプリ:自治医科大学循環器内科学部門との共同開発。2019年12月より治験を開始。
減酒支援アプリ:国立病院機構 久里浜医療センターと2020年6月より共同研究を開始。

これら医療機関向け治療アプリの開発で蓄積した知⾒を活⽤し、⺠間法⼈向けモバイルヘルスプログラムの「ascure(アスキュア)卒煙プログラム」、「ascure STEPS ⽣活習慣改善プログラム」を提供し、多くの企業、健康保険組合などへの導⼊をいただいています。 
さらには、⽇本で⽣み出したモデルをベースに「⽇本発のデジタルヘルスソリューション」として、順次グローバルにも展開していく予定です。 

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