「マイME-BYOカルテ」とは
こんにちは。
健康アプリを紹介する「デジタルヘルスのアプリケーションをひたすら紹介するブログ」です。
突然ですが、「未病」という言葉をご存知でしょうか?
健康と病気の境界の事で、身体や心身に苦痛はないけど検査を受けると数値が異常なケースと、検査値は正常なのに心身や身体に不調をきたしている場合を指します。
日本未病学会によると前者を西洋医学的未病、東洋医学的未病というように分類しております。
本日ご紹介する未病に関するデジタルヘルスのアプリケーションですが、神奈川県が熱心に取り組む一環として開発されました。
というのも、知事である黒岩祐治さんは医療に対する取組みも熱心で、そのキャリアの中でも国際医療福祉大学教授時代に特に熱心に取り組まれました。
東洋医学関連の会合にもボードメンバーとして参加されておりました。
このように知事、そして県としても取り組む中で遡る事2019年11月、神奈川県は世界保健機関(WHO)や東京大学などから助言を得て、健康と病気の間を意味する「未病」について、各個人の状態を点数化して示す「未病指標」のモデルを開発し、発表しました。
それをアプリケーションで県民以外にも手軽に測れるようにしたものが本アプリとなります。
神奈川県、未病指標を開発 アプリで健康状態点数化(日本経済新聞2019年11月13日)
未病指標は15項目の設問に答えると、各個人の「生活習慣」「認知機能」「生活機能」「メンタルヘルス・ストレス」の状態をそれぞれ点数化し、総合点を出す。性別や年齢、身長、体重、血圧などの基本項目を入力するほか、認知機能を測定する設問が3問、生活機能を測る設問が6問ある。ストレス状態は自身の声をスマホに向かって吹き込み調べる。
100点満点で点数が大きいほど健康で、逆に小さいと疾病リスクが高いことを示す。
今後、ライフスタイルが「改善」「継続」「悪化」した場合の点数を予測する機能も持たせる。
自身の未病の状態を具体的に数値化することで、健康作りをするうえで参考にしてもらう。
未病指標の開発は約2年前に始まった。
2017年9月に東大などの大学や企業、国、自治体などで構成する「未病指標の社会システム化に向けた研究会」を設置して議論してきた。
同時期からWHOにも助言をもらうなどしながら開発した。
【未病指標(ME-BYO INDEX)について(神奈川県HPより)】
未病(ME-BYO)とは
「未病(ME-BYO)」とは、心身の状態を「健康か病気か」といった明確に2つに分けられるものとして捉えるのではなく、健康と病気の間で連続的に変化するものとして捉える概念です。
未病指標(ME-BYO INDEX)とは
「未病指標(ME-BYO INDEX)」とは、自分が「健康」と「病気」のグラデーションのどこにいるのか、生活習慣、認知機能、生活機能、メンタルヘルス・ストレスの4つの領域から、あなたの現在の未病の状態を数値等で「見える化」するものです。
「未病指標」を測定するには?
「未病指標」を測定するには、神奈川県が運営するスマートフォン用アプリケーション「マイME-BYOカルテ」をダウンロードし、15個の項目を測定・入力することで、あなたの未病の状態を100点満点で確認することができます。
生活習慣病関連
・身長と体重、血圧を測定
生活機能関連
・手足や背骨に関する質問を回答(ロコモ5※1)
・歩行速度を測定
認知機能関連
・記憶テストを実施(Mini-Cog※2)
メンタルヘルス・ストレス関連
・音声により心の状態を測定(MIMOSYS※3)
※1「ロコモ5」は、日本整形外科学会により提唱された「ロコモティブシンドローム(運動器症候群、ロコモ)」の測定するツールである「ロコモ25」の簡易版です。
※2「Mini-Cog」は、認知機能を評価するスクリーニング検査であり、S.Borsonから許諾受けて、本サービスに実装しています。Mini-Cog©のすべての権利はS.Borsonに帰属するとともに、著作者の許可を得た再版物を医療・教育以外の目的で使用すること、著作者soob@uw.eduの許可なく変更すること及び商用・マーケティング・研究に使用することが禁じられています。
※3「MIMOSYS」とは、PST株式会社が開発した、声帯の変化(不随意反応)を解析して心の状態を「見える化」する未病音声分析技術で、言葉、国籍、性別、年齢、個人差の影響を受けることなく、日常の声から客観的かつ手軽に心の健康度(気分・感情の浮き沈み)をチェックすることができます。
「未病指標」を利用すると?
「未病指標」を利用すると、未病に関する「3つの見える化」が可能となり、日々の健康管理と未病改善に役立てることができます。
① 未病の数値が見える化
② 未病のバランスが見える化
③ 未病改善の努力が見える化
※「未病指標」は、疾病等を診断することを目的とした医療機器ではなく、個人の健康に向けた行動変容の促進を目的とした心身の状態を把握するツールになりますので、定期的に測定を行うことで、自身の健康状態の変化を把握することができます。
マイME-BYOカルテの主な機能(公式サイトから引用)
「マイME-BYOカルテ」(まいみびょうかるて)は、HealthKitと連動したアプリです。
歩数や歩いた距離などの日々の情報や服用しているお薬の情報、予防接種歴やアレルギー情報、体重など様々な健康情報を記録し、一覧でカンタンに管理できる、便利なアプリです。
ご家族の情報も記録できますので、小さいお子様や、高齢のご家族などの大事な情報を記録しておくと、災害が起きた時や外出先での体調が悪くなった時など、いざという時にも安心です。
なお、本アプリは神奈川県監修の下、株式会社クレメンテックが開発し、AppStoreに登録しています。
◆アプリの特徴◆
●神奈川県のキャラクターたちがあなたの健康を応援!
神奈川県のキャラクターが、様々なメッセージで、あなたの健康活動を応援します。
●災害時など、いざという時にも安心
神奈川県のサーバーでデータをバックアップするので、普段飲まれているお薬や予防接種歴、アレルギー情報などを記録しておくと、いつでもどこでも確認できて、安心です。
●歩数や歩いた距離が分かります!
アプリをスマホに入れて持ち歩けば、毎日の歩数や歩いた距離が自動で記録されます。
●お薬の記録・管理もQRコード読み込みでラクラク
薬局でもらったQRコードをアプリから読み込めば、お薬情報をカンタンに記録できます。
●神奈川県から健康などに関するお知らせが届きます
県などから、健康に関するイベントのお知らせなど、役立つ情報が届きます。
◆管理できる健康情報◆
・お薬情報(薬剤名、用法、容量、処方日数など)
・活動記録(歩数、歩いた距離、上った階数など)
その他、予防接種歴やアレルギー情報、体重などの情報も記録できます。
※下記メニューは外部Webサイトを表示します。
・ME-BYO記録
・連携アプリ一覧
・よくある質問
・歩数が表示されない方
・お問合せ
・利用規約
「マイME-BYOカルテ」とは、あなたの健康情報やお薬情報などをスマートフォン等を通じて管理できるアプリケーションです。
「未病指標」は、アプリのTOP画面のロゴマークを押すと測定に進むことができます。ぜひ、健康管理、未病改善に役立ててください。
マイME-BYOカルテと連携する「電子母子手帳」アプリ
なんと、「デジタルヘルスのアプリケーションをひたすら紹介するブログ」の第12回でも紹介させていただいた「母子モ」も本アプリケーションと連携できる模様です。
Appstore:2.6(25件) ※2021年5月現在スマートフォン対応
「株式会社クレメンテック」について
本アプリケーションは神奈川県の委託により株式会社クレメンテック社が開発された模様です。
所在地:東京都千代田区
代表取締役:武内 寛
設立:2005年10月4日
資本金:1億4,900万円(資本準備金含む)
クレメンテックでは、ステークホルダにとって「寛容」で「有益」かつ「わかりやすい」ITシステムを提供するため、周辺業務を含めたトータルサービスを提供しております。
コメント