【制作会社インタビュー】UnlaceのCEO 前田 康太さん

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その他

「Unlace」の株式会社Unlace CEOの前田 康太さんにお話を伺ってみました

Unlaceは2024年2月29日(木)をもってサービスを終了いたしました。

世の中に数多あるメンタルケアアプリ。
自分が使っているアプリってどんな会社、どんな人が作ってるんだろうと思ったことありますよね。
そんな人も、これを読めば、安心してアプリを使い続ける事ができるはず!
今回は、株式会社UnlaceのCEO 前田 康太さんに日本最大級のオンラインカウンセリングサービスUnlaceについてインタビューしましたのでご紹介します。

ヘルスケア業界で23年! 最近はデジタルヘルスに興味があり、ヘルスケアアプリを研究中。 ヘルスケアアプリの機能や新しいニュースを紹介していきます。健康になりたい方、誰かを健康にしたい方と絡みたい!フォローやコメント、イイねやリンクを貼って頂けたら幸いです!|製薬_事業企画|MR|事業構想修士(MPD)|医療経営士2級 

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まつしん
まつしん

Unlaceが気になる人必見

前田さん
前田さん

日本の新しいメンタルヘルスサービスを作っています!

前田さんへのインタビュー記事はこんな人にピッタリ

  • 「Unlace」を使っている人
  • オンラインカウンセリングサービスを利用している、もしくは利用を検討している人
  • 株式会社Unlaceが気になる人
  • 臨床心理士や公認心理士で、働き方を見直したい人

オンラインカウンセリングアプリ「Unlace」について

「Unlace」アプリの機能について

「Unlace」使ってますか??

「何だそのアプリ??」という人も、既に使っている人も、今一度日本最大級のオンラインカウンセリングアプリ「Unlace」を詳しく見てみてください。

オンラインカウンセリングに加え、心理診断、ジャーナリング、メディテーションと多機能であり、デザインもシンプルなんですけど、どのような機能がどこに配置されているかも分かりやすく、オシャレなので、メンタルケアアプリであることを感じさせません。
さすが、クリエイティブにも力を入れられているだけありますね。

不安尺度診断をやってみましたが、まつしんは今のところ低スコアです。
他の心理診断も含めて定期的にやっていこうと思ってます!

まつしん
まつしん

Unlaceで心の健康、セルフチェック!

Unlaceの前田 康太さんについて

ご自身の体験が生み出した「Unlace」というサービス

日本最大級のオンラインカウンセリングサービスのUnlaceを運営する株式会社Unlaceの前田康太(まえた こうた)さんに今回は話を伺いました。

前田さんは、前職の株式会社エウレカでPairsの事業開発の責任者や新規事業の責任者を担当されておりました。
ですので、もともとのバックボーンは医療やヘルスケア系ではなく、マッチングサービスのプロダクト開発がご出身です。

ご自身が抑うつ型の自律神経失調症になられたとのことがあり、この体験が、後にUnlaceのサービス開発として活かされます。
実際に、抑うつ型の自律神経失調症を患った経験から、心の病を患った方のスティグマを無くしたいという想いで、日々Unlaceのサービスに磨きをかけてらっしゃいます。

メンタルケアにおける課題を解決し、心の病を抱える方のスティグマを無くしたい

メンタルケアをもっと身近なものにしたい

日本でメンタル不調の早期発見・対処が遅れている原因の一つは「会社や周囲の人に知られると不利益を被るかもしれない」という社会的スティグマであり、欧米と比較しても通院以外の選択肢としてカウンセリング等のメンタルヘルスケアを検討する人が圧倒的に少ないのが現状です。

スティグマとは「負の表象・烙印」という意味です。
心の病を抱える方のスティグマはというと、「心の病気になった人は弱い人というレッテルを貼られてる」ということではないでしょうか。

心の病を抱えた人は、周囲の人からまるで腫れ物を扱うかの如く接され、弱い人としての烙印を押されたかのように本人は感じてしまいます。実際はそうでなかったとしても、本人的にはそう思ってしまいがちです。

スティグマを負った人に対して、周囲の人は偏見を持った思考や態度で接するため、スティグマを負った人は、差別や偏見を感じる。実際に周りがそういった態度ではなかったとしても、本人がそう感じることもあります。

Unlaceをサービス展開していく中で、心の病を抱える方のスティグマを無くし、カウンセリングを気負いせずに利用できる身近なものにしたいと仰られておりました。

前田さん
前田さん

Unlaceは心の病を抱える方のスティグマを無くせるサービスを目指します!

「Pairs」でスティグマを解消してきた経験

前田さんは、元々国内最大級の恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs」の事業開発の責任者をされてきた方です。
いわば、ある種の目的を持った人同士をつなげることに関してはプロ中のプロであるわけです。

しかし、恋活・婚活マッチングサービス「Pairs」も立ち上げ当初は「出会い系」というスティグマを持っていました。

今現在の「Pairs」は、ご存知の通り恋活・婚活マッチングアプリとして市民権を得て、本当に出会いを求める人同士が出会える場を創出する素晴らしいサービスに発展しましたね。

前田さんは「Pairs」がマッチングサービスのイメージを変えてきたように、「Unlace」でメンタルケアのイメージを変えていきたいと仰ってます。

前田さん
前田さん

Unlaceはメンタルケアが持つイメージを変えます

その人の悩みにあったカウンセリングをマッチングで解決

実際に前田さんご自身も心の病にかかられたことがありました。
自身で何となくこれまでと違うと感じながらも「病院に行きたくなかった」そうです。

「あれ、ちょっとおかしいな」と気付いたのは、眠れないことを自覚した時だったようです。
眠れない症状がありながら、病気であることを認識したくないため、病院への受診のタイミングが遅れました。

いよいよ調子が悪くなったので、勇気をだして病院に行ってみたが、診療時間はたったの5分。
「あれ、これで本当に病気が治るのか⁇」と余計不安になったそうです。

その後、カウンセリングを勧められたのですが、カウンセラーは歳の離れたビジネス経験がない女性。
前田さんを悩ませていたビジネスの悩みを打ち明けると、「わかる、わかる」と共感してくれるものの、「本当はどこまで分かってもらえているのだろうか」と少し違和感を覚えたそうです。

自分の悩みにとって、相性の良いカウンセラーが必要だと感じた経験でした。

その人が持つ悩みとカウンセラーの得意分野をマッチングさせることが出来れば、もっと良いカウンセリングになるのでは、と思われたようです。

前田さん
前田さん

共感だけでなく理解し解決してくれるカウンセラーが必要

会社名「Unlace」に込めた想い

心の病を患ってしまった方のスティグマを解消し、気軽に手軽に相談でき、自分の悩みを「共感」だけでなく、「理解」し「解決」のためのヒントをくれる適切なカウンセラーをマッチングするサービスを作る中で、会社名やサービス名にメンタルケアを直接表現するのは避けたかったそうです。

「Unlace」は「靴紐を解く・ゆるめる」という意味の単語に由来していて、気持ちを解く・ゆるめるような場であり、靴を脱いで入る家のような場でありたいという意味を込めているそうです。

いかにもメンタルケアを示すサービスを利用していることを周囲に知られることが、心の病を患った方のスティグマであるので、サービス名がメンタルケアを表す言葉にしてしまってはいけませんね。

でも、どんどんUnlaceが有名になり、オンラインカウンセリングサービスであることが知られたら、Unlace自体がスティグマになってしまうのでは⁇
と、疑問に思いましたが、その時は「Pairs」のように、オンラインカウンセリングサービスやメンタルケア自体が市民権を得て、心の病を患った方のスティグマにならない社会になっていることでしょう。

前田さん
前田さん

病院より気軽なサービスにしたいと思ってます!

「Unlace」の広がりを示す客観的な1つの数値

そんな「Unlace」ですが、実際に利用されているユーザー数など客観的な数値を教えてもらいましたが、サービスの充実とサービスが広がっているのを感じました。

  • 心理診断を試された件数

31万件 
( 2021年4月〜 )  

日本のメンタルヘルスケアは前述の通り、スティグマが強く、利用までのハードルが高い中にあって、これだけのユーザーが利用しているのは凄いですね。

元々、日本人は占い、性格診断といったものは大好きなので親和性が高いはずなのに、カウンセリグを受けられる方はわずか数%に留まっていることからも、心の病を患った方のスティグマになっていることが分かりますね。

「Unlace」のサービスの質を示す客観的な2つの数値

また、サービスの質の面では、

  • 相談したい時に1時間以内に相談できる確率

80%

いざ相談しようと思い立って、1時間以内に相談出来るというのは凄い事ですね。
病院に受診してカウンセリングを受けようとすると、絶対に難しいと思います。
もちろん、これは日中だけでなく、夜中も含めた24時間の数値です。
オンラインのカウンセリングサービスだからこそ、実現できていることなのです。

先ほど、前田さんも仰っていましたが、心の病に気付くのは眠れない時が多いようです。
夜寝れない時、誰かに心の不安を打ち明けたい時に繋がる、相談できる人がいる、というユーザーの安心感を提供できるのはUnlaceの強みですね。

Unlaceのカウンセリングは24時間対応ですが、これは海外在住で日本の臨床心理士、公認心理士の資格を持っておられる方と繋がっているからです。
日本が夜中でも、海外は昼間なので、時間的なマッチングも実現しています。

  • 「Unlace」のカウンセラーになれるのは、

14%

そのカウンセラーの質にもこだわってらっしゃいます。
世の中には数多いるカウンセラーと言われる人がいますが、「Unlace」のカウンセラーは医師、臨床心理士と公認心理士といった専門家のみ。
しかも、採用のハードルも高く、これまでの経験や能力、そしてお人柄など全般を考慮し、最終的に採用されるのは応募された方のわずか14%とのことです。

カウンセリングの質を高くするために、カウンセラーの質を高められてます。

前田さん
前田さん

一番身近なメンタルヘルスケアサービスを目指しています!

「Unlace」はカウンセリングをとりまく課題をテクノロジーの力を使って解決!

提供者(カウンセラー)側の課題も「Unlace」は解決

海外在住の日本人心理士の働きたい悩みを解決!

海外在住の日本人の臨床心理士や公認心理士の有資格者は、せっかく取得した資格を活かした仕事に就きにくいという課題があります。
せっかくの資格、そしてスキルやナレッジがあるにも関わらず、それを活かせないというのは、これだけ心の悩みを患っている方が多い中でとても勿体無い話です。

そんな課題をUnlaceはオンラインで24時間カウンセリングサービスを提供する仕組みを作ったことで解決致しました。

カウンセラーの報酬の課題

また、Unlaceはカウンセリングサービスを1つのビジネスと考えた場合の課題解決にも取り組まれております。

前述の通り、日本ではまだまだ心の病に対してのスティグマが強く、心の病を患った場合にカウンセリングを受けるよう、社会に向けた啓発が必要な状況のため、プロモーション費用が必要不可欠です。

加えて、人から人へのサービス提供であるカウンセリングは、どうしても人件費が大きな割合を占めてしまい、利用する金額がある程度高くなってしまいます。
しかし、金額を下げて提供することはカウンセラーへの報酬を下げることに直結し、カウンセラー側が苦労するケースが生じています。

カウンセリングサービス提供する事業者にとって、啓発の為のプロモーション費用とカウンセラーへの報酬は、重要な事業運営のための要素であることから、必要なところに投資し、不必要なコストは削らなければいけません。

Unlaceがこの課題を解決する訳

「Unlace」はこの課題をテクノロジーの力を使って解決に導いております。
AIを活用することで、より安価にカウンセリングを提供することが可能になり、利用ハードルを下げることに繋がると考えています。

AIが事前情報のヒアリングを行うことにより、カウンセリング開始後に質問に答えるだけにならず、スムーズに会話を始めることができます。

最近、医療における医師の働き方改革の課題が話題になっておりますが、解決する手段としての面白いサービスを耳にしました。
病気や症状の説明の場面で、定型的な説明は動画で行い、その人固有の事象に対しては人が説明する、というようなサービスです。
定型的な説明を医師が毎回する必要がないので、その分の時間を他の仕事に割り当てる事ができ、より多くの患者さんを救える仕組みですね。

「Unlace」のAIが事前情報のヒアリングを行うことにより、カウンセリングスタート時からすぐに会話のキャッチボールが始めれるのですね。
カウンセラーさんが相談者の状況を把握するための質問時間を短縮する事ができるので、こちらもより多くの相談者さんのカウンセリングが出来ることになりますね。

また、相談者の悩みに応じた解決方法を提供してくれるカウンセラーに導くことも重要です。
相談者が入力した悩みを過去のカウンセリングデータと照合。
過去に似た悩みを解決したカウンセラーをマッチング候補として提案することで、相談者は「過去の類似事例」から自分の悩みに適したカウンセラーを見つけることが可能です。

テクノロジーの力を使って、その人の悩みに応じたカウンセラーを提供し、カウンセラーが本来やるべき相談者さんとのカウンセリングに集中することで、提供するカウンセリングの質も上がることから、相談者の満足度も高まっているのではないでしょうか。

「Unlace」は相談者であるユーザーに、そしてカウンセリングを提供するカウンセラー双方によって、より良いサービスという事がよく分かりました!

前田さん
前田さん

日本の新しいメンタルヘルスケアサービスを創ります!

Unlace CEOの前田さんへのインタビューまとめ

さて、ここまで株式会社Unlace CEOの前田さんにお話を伺ってきましたがいかがでしたでしょうか?
ご自身が心の病を患ったご経験から、どんなサービスを受けたいかを考えられ、それを形創られてらっしゃいます。
これまでマッチングサービスを手掛けれれてきた経験を活かして、心の病を患った方のスティグマを無くしたいという情熱をとても感じました!
「Unlace」についてまとめると

  • ご自身も患った心の病の体験をもとに「Unlace」を創業
  • 心の病を患った方のスティグマを無くしたい
  • 心の病を患っている人が増え、Unlaceも広がりを見せるが、カウンセラーの質向上に努めている
  • 心の病を患った方に加え、提供者側のカウンセラーの課題もテクノロジーで解決
  • オンラインカウンセリングでメンタルケアをもっと身近に
前田さん
前田さん

強い人でも弱くなる瞬間があるので、何か不安や悩みを感じたら、人を頼ることを厭わないで欲しいと思います!

まつしん
まつしん

さぁ、Let’s Unlace!

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